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会社から地域へ!まるごとギャラリー2021の参加作家の皆さんにインタビュー

ペーパークラフト作家 しばたあいさん

しばたさんのアクセサリーを販売しているギャラリーA.S.Pにてお話を伺いました。

普段はどのような活動をしていますか?

紙でイヤリングやブローチなどのアクセサリーを作って展示会やショップで販売しています。飾ってあるだけではつまらないと思うので普段から使ってもらえるようなものを作っています。「見るよりも実際につけたほうがかわいい」というお客様の声もあり、つけるとウキウキするようなアクセサリーを目指して作っています。

紙を巻いて形を作るペーパークイリングという手法について教えてください。

かつてラッピングを教える仕事をしていて、教室や店舗のディスプレイをやっていました。教室ではプレゼントに添えるカードに飾りとしてつけるお花を紙で作っていました。そのお花がきっかけで紙を巻いて形を作るペーパークイリングにのめりこみ、額に入れる半立体の絵やアクセサリーを作るようになりました。
ペーパークイリングはヨーロッパでは伝統的な手法です。聖書を作るときの切れ端を羽根ペンに巻いて遺髪などを納める額に飾った装飾が発祥といわれています。現代のペーパークイリングでは多彩な色が使われますが、私はレースのような感じが好きなので白い紙だけで作ることが多いです。

特定の植物や模様などを参考にしているのですか?

特になくて自分の頭の中で考えています。大きさを先に決め、巻いた紙を型にはめて同じ形をいくつか作って組み合わせます。紙は湿気を吸うので雨の日はやりにくいです。広がってパーツの大きさが違ってきてしまいます。
購入してくださったお客様から「家に飾ってある作品のお花が雨の日に開く」とのお声をいただいたことがありました。作品を直接見て触れてもらうことで、模様だけでなく、紙ならではの変化や質感、軽さなども楽しんでもらえたら嬉しいです。

まるギャラ2021に展示する作品について教えてください。

山陽印刷さんの廃材の不織布と裁断紙を使ってお花を作っています。屋外での展示は初めてです。今回の展示テーマが「地域を歩きながら作品を見つける楽しさ」ということで、普段の風景に華やかさをプラスしたいと考えました。景色の中で見つけてもらえるような作品にするために、普段の制作より大きく作っています。大きさを変えることや布を使うことは新たな挑戦で、よい経験になっています。